先日、関西から転勤で来られている常連さんが、

「マスター、山陰はなんで天気予報が晴れなのに、急に雨が降るんやろう。変わり過ぎやでー」と、おっしゃっていました。

 

確かに山陰は「弁当忘れても 傘を忘れるな」というくらい天気が変わりやすいエリアです。

 

たぶん地形が関係しているのだと思いますが、その常連さんにマスターは、

 

「この辺は八雲(やくも)地方と出雲地方で、地名に雲という漢字が付いています。だから昔から雨が降るエリアなのではないでしょうか」とお答えしました。

 

出雲大社の神殿の天井にも、雲が描かれていると聞き、稲作文化が盛んな古代から、この地方は雲が湧き立ち、雨が降っていたのかもしれません。

 

ちなみに、「八雲 やくも」という地名は、明治21年の市町村制が創設される前からありました。

 

古事記に載っている、スサノオのミコトが詠んだといわれる和歌、

 

「八雲たつ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」の中からとったと言われています。

 

私たちが今を生きているのは、弥生時代やその前からも、ずーっとご先祖さんたちが、子どもを産み育て、

 

その子どもがまた子どもを産み、またその子どもが産みを繰り返して、令和の時代まで続いているんだなぁーと、途中でご先祖さんが死ななくて良かったと思いました。

 

 

そんな事を思いつつ、雲を眺めるマスターでした。

 

車窓より