アクタン・ゼロ
お正月以来、コツコツと建造していた日本海軍の航空母艦 龍驤(りゅうじょう)が完成しました。艦首にある菊の御紋が眩しいであります。
龍驤は水上機母艦を改装して空母になりましたので、空母特有の島型艦橋がありません。
この龍驤のエピソードとして有名なのが、1942年5月に始まったアリューシャン作戦に参加した際の出来事であります。
この時、龍驤の零戦隊と艦攻隊はダッチハーバーを攻撃しました。
数回にわたり、ダッチハーバーの飛行場を攻撃し、敵にかなりの損害を与えました。
しかし敵の対空砲火に撃たれた一機の零戦がダッチハーバーを離れ、避難場所として指示されていたアクタン島に不時着します。
着地の衝撃でパイロットは亡くなりましたが、零戦はほとんど無傷で残されました。
戦闘が終わって日本軍がこの地域から去り、アメリカ軍も普通の偵察活動をしていた矢先、偶然この零戦を偵察機が発見しました。
そしてアメリカに持ち帰って分解し、徹底的に調べました。
それまではアメリカやイギリスから飛行機を買ってばかりいた「東洋の黄色い猿」日本が、このような高性能な飛行機を開発するなど、夢にも思わなかったので、
連合軍は零戦に対してなすすべがありませんでした。
ですから、零戦は無敵を誇っており、その性能は謎でした。
したがって、アクタン島で零戦を見つけたアメリカ軍は狂喜しました。ダッチハーバーの戦いで、最大の戦果だと言われました。
この零戦は「アクタン・ゼロ」と呼ばれ、この事により零戦の弱点が判り、この後、日本軍のパイロットは苦戦を強いられる事となりました。
という訳で、次は日本海軍零式艦上戦闘機21型を作る予定であります。家内に怒られない程度に頑張ります。